日本の医療、閣議決定の呪縛

最近、医師が不足しているという話をしょっちゅう聞くようになった。世界的に比較するのに最もよく出てくるのがOECD(経済協力機構)のヘルス・データだ。加盟国平均が人口1000人当たりで3.1人。日本は2.0人である。日本の医師の数は24万人ぐらいだから、加盟国平均に近づこうとすれば、あと12万人も増やさねばならない。もっとも人口全体が減るから、分母が小さくなれば状況は改善する。つまりわれわれ団塊世代の年寄りが早く消えていなくなることを厚生労働省は待っているということなのだろうか。

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