コンプライアンス・ゼロ
それにしても日本には「嘘つき」がこんなに跋扈しているのでしょうか。
船場吉兆の役員などひどいものです。
パートの人間が会社の方針も聞かずに賞味期限を改ざんするなど、
聞いたこともないし、想像することすら難しいと思います。
肉に遜色がないから但馬牛を佐賀牛に変えたと言います。
だったら表示も佐賀牛に変えれば何の問題もなかったのに、
但馬牛のまま商品にしました。
ブロイラーを使ったのに地鶏と表示もしました。
「高く売れない」からです。
老舗赤福と同じで会社を拡大しようと、
無理を重ねた結果、
ブランドそのものを台無しにしてしまったということです。
ただ一つ救いなのは、
こうした問題がぼろぼろ出てくる背景に、
「内部告発」が根付いてきたという事実があります。
内部告発には、会社や組織の内部の論理よりも、
人間社会の在り方が優先しているものがあります。
「社会」という概念は日本人にとっては難しい概念です。
市民が自治的な社会を盾に権力に対抗したという歴史がないからです
(堺などはどうだったのか、勉強してみたいと思いますが)。
会社や組織の正義よりも社会の正義が優先するのでなければ、
アメリカではウォーターゲート事件もなかったでしょう。
そしてニクソン大統領の犯罪も暴かれなかったかもしれません。
もちろんそれでも嘘はなくならないのですが、
内部告発が盛んになれば少しは自制が働くでしょう。
もの言えば 首筋寒し 冬の風
(Copyrights 2007 Masayoshi Fujita 無断転訳載を禁じます)
トラックバック
コメント
この記事へのコメントは終了しました。