福田リスク

日本を取り巻くいろいろなリスクがある。最近、そんなテーマで講演をすることが多い。サブプライムローン・ショック、中国バブル、ロシア・リスク、エネルギー・リスクといったことを話題にする。しかしふと足元を見ると、これまでにはなかったリスクが日本自身にある。それが日曜日に自民党の議員総会で選出された福田さんという「リスク」である。

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保守のDNA、突然変異のDNA

日本の政治史上、こんなに面白いドタバタ劇は初めてではないだろうか。参議院選で屈辱的敗北を喫してなお政権の座にしがみついた安倍晋三首相が、テロ特措法延長に「職を賭す」と言ったその舌の根も乾かぬうちに、「職を辞する」と言って、内閣改造後初めて代表質問を受ける当日に政権を投げ出してしまった。そして後継者として絶対優位と自他共に認めていた麻生太郎幹事長に対して、自民党内ではいきなり麻生包囲網ができてしまう。一夜にして形勢逆転。小泉純一郎前首相のときに官房長官を務めていた福田康夫氏が、各派閥の支持を受けてたちまち優位に立ったのである。福田さんのほうが選挙に勝てると思う神経もいかがなものかという気もするが、小泉首相のときには蟄居していた派閥がまたぞろ復活しているようでおかしな話だ。

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安倍首相の「大見得」

それにしても思い切った発言をしたものだ。インド洋での自衛艦による給油活動継続は国際公約であるから「職を賭して」法律を通すよう努力する。それができなければ「職責にしがみつくことはしない」と安倍晋三首相は語った。記者から総辞職をするのかと問われてそう答えたのだから、よもや「私を取るか、小沢さんを取るか」と問いかけて、大敗北のすえに「政権選択選挙ではない」と周辺に言わせるような無様なことはするまい。

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遠藤農水相辞任と官邸の責任

農水相は官邸から見て「鬼門」の方向にあるのだろうか。疑惑の事務所費を「何とか還元水」としか説明できず、結局自殺してしまった松岡利勝農水相、絆創膏と事務所費の処理で参院選大敗の責任を取らされた赤城徳彦農水相、そして自分が組合長を務める農業共済組合で国の補助金を不正受給していた遠藤武彦農水相。3人も立て続けに職責を全うできない事態になってしまったことに農水省の職員も呆然としているだろう。

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