日本の踏み絵
安倍首相がインドを訪問します。
インドのマンモハン・シン首相は
首脳会談で印米原子力協力の話を持ち出すそうです。
核兵器を持ちNPT(核拡散防止協定)にも加盟していないインド。
核兵器廃絶という立場に立つ日本ですから
本来は米印原子力協力にも反対しなければなりません。
もちろんインドが核兵器を放棄し、
今後一切軍事用の核開発をしないと約束するなら話は別でしょうが、
そんなことはありえないでしょう。
日本は原子力供給グループ(NSG)の一員です。
NSGではインドのような国に原子力協力をすることを禁じてきました。
米印原子力協力が動き出すためには
NSGが今までのルールを変更することが必要です。
そのルール変更は全会一致で行われます。
したがって日本が反対すれば米印原子力協力はできません。
この秋にも予定されるNSGの会議。
果たして日本はどうするのでしょうか。
きっと「しょうがない」と言って賛成するのでしょうが、
核廃絶という理念との折り合いはどうつけるつもりか、
安倍さんに是非お尋ねしてみたいと思います。
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