還暦憲法
日本国憲法が施行されてちょうど60年になりました。
支持率が回復したこともあり、
安倍首相はいよいよ「改憲」に向けて突っ走る構えです。
与えられた憲法を自分たちの憲法に変えようというわけです。
自民党の改憲論を支持するつもりはありませんが、
国民が憲法を「選ぶ」ということには賛成です。
私たちの平和に対する意識は憲法9条によって規定されてきました。
憲法9条はそれ自体「理想主義」的な条文です。
その条文の下で日本の安全保障をどう考えるかという問題は、
どちらかというと脇に置かれてきました。
「与えられた」ものだから、現実的かどうかは二の次だったのです。
もし数年後に私たちが「選ぶ」ということになれば、
安全保障をどう具体的に考えるのか、
戦争という事態にならないようにどうするのか、
それこそ真剣に考えなければなりません。
与えられた地方自治、与えられた選挙権、与えられた平等。
私たちが憲法に書いてあるのに、
粗末にしているものはいろいろあります。
いっそそういったすべてのものを洗い直しみたら、
大事にしなければいけないものに気づくかもしれません。
(Copyrights 2007 Masayoshi Fujita 無断転訳載を禁じます)
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