君子は選挙中だけ?
統一地方選の前半戦が終わりました。
注目の東京都知事選は石原慎太郎現知事の圧勝でした。
前回の309万票より下回っているとはいえ、
対立候補の浅野前宮城県知事に100万票以上の差をつけました。
浅野さんの敗因のひとつは態度のふらつきにあったのかもしれません。
政党の支援は断ると言いながら、
選挙戦後半にはべったりと寄り添いました。
それに慶應の教授という職を捨てて、
都知事選に臨んだのではなかったのです。
すぐに教鞭を取るといいますから、
初めから負けることを覚悟していたのか、
都知事と大学教授をかけ持ちするつもりだったのか、
いずれにしても覚悟が足りないという印象をぬぐえません。
もっと大きな問題は、結局「夢」を語れなかったことでしょう。
オリンピック反対はいいけれど、
それでは何をするかを伝えられませんでした。
情報公開は「夢」ではありません。
相手の言っていることを否定するだけではダメなのだと思います。
一方の石原さんは選挙中の謙虚な姿勢はどこへやら、
翌日の記者会見では反省も謙虚さもどこかへ飛んでしまったようです。
石原さんを支持した280万人の都民はいまどう思っているのでしょう。
(Copyrights 2007 Masayoshi Fujita 無断転訳載を禁じます)
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