プーチン、長期政権へ?

3月末、ロシアで上院議長に再選されたミロノフ氏が大胆な提案をしました。
現在4年の大統領任期を5年から7年にしようというのです。
しかも2期までという再選規定も3期までと延ばすのだそうです。

となるとプーチン大統領の任期(来年初めまで)が最大3年延びて、
かつ3選を果たせば合計で後10年も大統領をすることになります。
いよいよプーチン強権独裁政権になるということでしょうか。

プーチンが目指すのは「強いロシア」の復活です。
20世紀に3度も対外債務を返済できなくなった経験をもつロシア。
ソ連が崩壊し、超大国の座からも滑り落ちたロシア。

いまでは外貨準備高も日本、中国に次いで第3位となりました。
しかも天然ガス、石油とロシアは資源が豊富にあります。
天然ガスではイランと組んで天然ガス版のOPECをつくろうとしています。

プーチンの独裁政権とエネルギー資源が結びつくと、
ロシアの周辺が何かときな臭くなるでしょう。
すでにウクライナは親西欧派と親ロシア派の対立が尖鋭化しています。

ロシアが豊かで強い国なればなるほど
北方領土返還も遠のくでしょう。
元外務省のラスプーチンはこのあたりをどう読むのか気になります。

(Copyrights 2007 Masayoshi Fujita 無断転訳載を禁じます)

トラックバック


コメント

この記事へのコメントは終了しました。

ページトップへ