民主党、自爆
「堀江メール」がほぼガセネタと言うことになり、民主党は22日の党首討論を前にメール爆弾で自爆というみっともないことになる可能性が一気に高まった。大事なのは金融機関の口座を調べることと強弁しているが、なぜ調べるのかその根拠を示せぬままに、そう主張するのはリベラル政党としての立場そのものを崩すことになる。いかに国政調査権といっても、武部氏の次男は民間人。むやみに口座の情報を出せというのは、それこそ個人情報の侵害にあたる。
個人の権利を侵害してもいい場合もある。明らかに犯罪が絡んでいる場合(現行犯など)や、犯罪に絡んでいると思われる証拠があり、それを裁判所が認めたとき(逮捕状あるいは家宅捜索令状など)だ。国政調査権の発動についても同じことだと思う。強制的に捜査するにたる根拠を示せなければ、民主党は政党としての責任を問われる。そうなったら永田議員の辞職だけではすむまい。前原体制を刷新することが必要だろう。
なぜなら今回の問題は、前原執行部の「焦り」から生まれたように見えるからだ。昨年の総選挙惨敗を受けて執行部を刷新した民主党であるのに、前原代表は得意とする安全保障論でも失点続き。その発言はとても党首とは思えないほど軽く、党内をまとめるどころか、逆にばらばらにしてしまった。今回のメール騒動でも、前原代表、野田国対委員長の承認があったのだから、永田議員だけの問題ですまされるはずがない。ここできちんと対処しないと次の参議院選挙でも惨敗しかねない。
それでもまだわからないことがある。なぜ民主党はあのようなガセネタにやすやすと乗ってしまったのか。第一、メールのコピーがどうして証拠になると思ったのか。党内には弁護士の議員だっているだろうに、ちょっと検証してみようと思わなかったのか。あまりにもお粗末というしかない。小泉さんがニンマリするのが見えそうな気がして、こちらはちょっとウンザリしてしまう。
(Copyrights 2006 Masayoshi Fujita 無断転訳載を禁じます)
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○小泉 腰砕け 前原●
約40分の退屈な討議の後、まるでロスタイムでようやく本題に入ったような前原民主党代表だが、声がハイトーンになって語気を荒げた以外何事もなかったように終了。事実上、堀江メールをめぐる民主党の敗北、前原代表の失脚が確定した。大山鳴動鼠一匹すら出て来なかった。... [続きを読む]
- トラックバック時刻: 2006/02/23 8:42:36
- From: 佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン
怒号の飛び交う党首討論(前原代表の堀江メール問題)
本日3時から、注目の民主党前原誠司代表と自民党小泉総裁(首相)との党首討論を観たのであるが、まず納税国民として私は議員センセイ方にはっきり言っておきたいことがある。今日に限ったことではないのだが、いささか本日は堪忍袋の緒が切れた・・・。 傍聴するならもっと静かにできないのか、 君らは!!! どこぞの小学生でも他人様の話を聞く時は もっと行儀が良いものだ。 前原氏がどぅであれ、武部氏がどぅであれ、 野次屋に他人様を批判する資格などない。 目障りで仕方がないので、とっとと選... [続きを読む]
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- From: 時評親爺
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