政界再編とは言っても

民主党はどうも旗色が悪い。そうなると岡田さんは代表を辞任するのだろうが、次は誰がやるんだろうか。それとも絡むけれども、民主党が負けたら、きっと分裂するのだろうと思う。私の友人によると、分裂のキーマンは小沢さんだと言う。

小沢さんが民主党を右よりの軸でまとめるのだとすると、旧社会党系の人たちはそうとう居づらくなるのかもしれない。しかし、リベラルな政党はリベラルでいてくれないと国民としてはそれこそ選択肢がなくて困る。小沢さんは決してリベラルとは言えない。

ただリベラルであることが昔ほど簡単ではないという自覚は政治家にも有権者にも必要だろうと思う。わかりやすい言い方をすれば、手厚い社会保障はとてもできない相談になっている。国にお金がないのだから仕方がない。

昔のフランスで右翼と左翼が政権を取り合って、左翼が勝つと企業が国営化され、右翼が勝つと企業が民営化されたことがある。自動車会社のルノーは国営と民営のはざまで翻弄されていた。イギリスでも似たようなことがあった。しかし結局、国営企業は企業としての活力に欠けるという結論になった。

民営化すればいいわけじゃない、というのは郵政民営化反対論者の言うことだが、国営でやっていける企業というのもそうたくさんあるわけではない。中国でも恐竜のように図体がでかくていつか滅びる国営企業をどうするかは大問題である。

そうするとリベラルらしい政策っていったい何が残っているのかと思う。アメリカの民主党は政策的に完全に手詰まりになっているという。前回の大統領選挙でブッシュが完勝したのは、選挙戦術だけの問題ではなく、社会の大きな流れの問題なのかもしれない。

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