コミュニティケア

6月25日に「コミュニティケアを考える」というシンポジウムに参加しました。パネラーは精神科医で作家のなだいなださん、やはり精神科医で現在は放送大学教授の竹中星郎さん、仏教大学教授でコミュニティケアの実践もしておられる丹羽國子さんでした。私はファシリテータをやらせていただきました。

ところで皆さんは次のような事実をご存知でしょうか。日本は今世界に冠たる「精神病院大国」なのです。ベッド数は33万床。イギリスがかつてベッド数が25万床ありました。人口比で言うと日本よりもだいぶん多かったのですが、いまや3万床ほどと言いますから、かなり減っているのです。これは精神病の患者を収容して治療するという考え方が変わってきていることを意味しています。日本の場合、まだ閉じこめて治療するという考え方が主流だそうです。だからベッド数もそうですが、精神病の患者の入院日数では、日本は世界第一位なのだそうです。

問題は、果たして今のような治療方法が本当にいいのか、というところにあります。いいか悪いかは、患者が社会に復帰できているかどうかなのですが、入院日数が長いということは復帰できていないということでもあります。そして復帰しなければ実は医療費などで税金が使われるということになります。これから医療費負担をどうするかということが、高齢社会になるにつれ、さらに大きな問題となってきます。精神医療そのものが極端に大きなお金を使っているわけではないのですが、日本の医療サービスのあり方を象徴するものとして考えると、やはりどうしても改革が必要だと思われます。つまり患者を社会に復帰させるにはどうしたらいいかという観点からの見直しです。

精神医療の現場をずっと歩いてこられたパネラーの方々の意見を伺っていると、なるほどと思わされることがたくさんありました。ここでそれをすべてご紹介することはできませんが、みなさんが興味をもたれる入り口になればと思います。

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コメント

私は、精神科ではたらくナースです。精神看護の現状は、困難をきわめています。患者さんの小さいころからの生活の現状を把握し、その人の特徴を理解しなければなりません。薬と有効なコミュニケーションが一番の治療ではないかと思いますが、そのコミュニケーション技術も人それぞれです。

精神患者が増える原因は、数えきれないほどたくさんあるでしょうが、やはり子供を生み、育てる母子の関係が重要ではないでしょうか。あとコミュニケーション技術を高めることも重要だと思います。

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