リーダーの素養

麻生太郎首相の支持率が急落している。最近の世論調査では30%以下という「危険水域」に突入したものもあるそうだ。景気の悪化が日に日に目につく上に、1人当たり1万2000円の給付金で、所得制限をつけるとかつけないとか、高額所得者は辞退せよとか、わけのわからない話になっていることが大きな理由だろうと思う。

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この国の不幸

福田康夫首相が突然辞めてしまった。まるで1年前の安倍さんのようだ。2代続けての突然の辞任。しかも自分がリーダーとして「適格」であるから、衆議院を解散して、国民の信を問おう、という気概すらない。自民党内で首相のたらい回しするための辞任である。政権を2度も投げ出しておいて、また自分たちの党から選ぼうとする根性は、ある意味で見事なまでに厚かましい。

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日本の医療、閣議決定の呪縛

最近、医師が不足しているという話をしょっちゅう聞くようになった。世界的に比較するのに最もよく出てくるのがOECD(経済協力機構)のヘルス・データだ。加盟国平均が人口1000人当たりで3.1人。日本は2.0人である。日本の医師の数は24万人ぐらいだから、加盟国平均に近づこうとすれば、あと12万人も増やさねばならない。もっとも人口全体が減るから、分母が小さくなれば状況は改善する。つまりわれわれ団塊世代の年寄りが早く消えていなくなることを厚生労働省は待っているということなのだろうか。

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責任の所在

新銀行東京に400億円追加出資が決まりそうだ。返ってくる見込みがほとんどない(ひいき目に言っても、返ってくる可能性が非常に薄い)出資に税金が使われる。最初の出資分と合わせれば1400億円というから、都民一人あたりで1万1000円ぐらいの負担である。もちろん今は株券という形になっているが、その株券が紙くず同然になる日もそう遠くはないだろう。

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危ないポピュリズム

どうも民主党の小沢代表という人はよくわからないところがある。国会で焦点となっている道路特定財源となっているガソリン税などにしても、もともと民主党は「特定財源は一般財源化すべきであり、一般財源にするなら暫定税率は存在意義を失うから廃止すべきだ」という議論をしていたはずだ。それなのに、暫定税率を廃止するなら修正に賛成すると、暫定税率外しが本命というような発言をしていたからである。

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手詰まり

政府・与党がようやく日銀総裁に武藤敏郎副総裁を昇格させる人事案を国会に提示した。この人事には衆参両院の同意が必要なのだが、民主党は「財金分離論」を振りかざして反対する意向である。というよりも、そういう反対論をブチ上げてしまったので、どこでどう妥協するか悩んでいるのではなかろうか。とにかく野党が反対をすれば参議院でこの人事は止まってしまう。

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政策の優先順位

道路特定財源をめぐって国会は大荒れである。暫定税率の10年延長をどうするのかが焦点だったが、本来の特定財源のあり方をめぐる議論になったのだから、それはそれで望ましい話だと思う。ただ「道路をつくらせないのか」とか「地方では病院に行くための道路が必要だ」、「道路をつくって渋滞をなくせば環境対策になる」とかいう政府・与党の反論を聞いていると、なんだか小学校や中学校でやったあの民主主義の訓練のような討論を思い出す。屁理屈も理屈のうちかもしれないが、結構な金額の議員歳費を納税者が負担しているのに、当の議員たちがお粗末な議論を繰り返している姿を見ると、なんだか切ない。

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情報の重み

海上自衛隊のイージス艦が漁船と衝突した。事故の原因は何か、現在海上保安庁で捜査中だが、いつものことながら自衛隊、防衛省側の初動の遅れや情報開示の鈍さなどが目立つ結果となっている。世界最新鋭のイージス艦であるから、前方に漁船団がいたことは早くから知っていたはず。相手が勝手に避けるだろうと思いこんで自動操船で直進していたなどと聞くと、早朝の幹線道路で信号を無視して突っ走る無法ダンプを思い浮かべてしまう。それも、ダンプと軽自動車どころではない、ダンプと乳母車ぐらいの違いがあるのだから、ぶつかったら漁船のほうはひとたまりもない。

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失言二題

鳩山法務大臣の見識のなさは最早誰の目にも明らかである。「友人の友人がアルカイダ」という発言とか、法務大臣が判を押さなくても死刑が「自動的に」執行されるような制度にしたらいいとか、自分の立場や制度の成り立ちにあまりにも無頓着というより無知な発言を聞くと、およそ大臣の任にあらず、と見る他ない。

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「変えない」から「買えない」

FRB(米連邦準備委員会)のアラン・グリーンスパン前議長が書いた回想録、『波乱の時代』。友人の日銀マンが「生々しくて非常に面白い」と勧めてくれたので、読んでみた。日経新聞の「私の履歴書」でさわりを読んだ方も多いだろうと想像する。

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